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見附市小児科 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

運動するのは朝と夕方どちらが効果的か?

運動不足の自分が言うのも何ですが、運動するのは朝と夕方のどちらが効果的なのでしょうか(Diabetologia. 2021 09;64(9);2061-2076.)?

The effect of morning vs evening exercise training on glycaemic control and serum metabolites in overweight/obese men: a randomised trial | Diabetologia (springer.com)

 

オーストラリア・メルボルンの大学で実施された3群並行群間無作為化試験です。

過体重・肥満の男性が11日間連続で高脂肪食(エネルギーの65%を脂肪から摂取)を摂取しました。参加者をソーシャルメディアやコミュニティ広告を通じて募集し、参加資格は男性、30~45歳、BMI27.0~35.0kg/m2、座りがちな生活としました。心血管疾患(CVD)または2型糖尿病患者、処方薬服用者、シフト型勤務者は除外されました。

 

参加者は高脂肪食を5日摂取した後、朝(6:30)運動する群、夕方(18:30)運動する群、運動なし群のいずれかに割り当てられ、その後5日間活動しました。血清代謝物、循環脂質、心肺機能、血圧、および血糖値の変化をグループ間で比較しました。

 

その結果、25例(朝群:9、夕方群:8、運動なし群:8)が割り付けられ、24例が解析対象となりました(各群8例ずつ)。

24時間後の血糖値はいずれの群でも有意な変化は見られなかったが、夕方群は運動なし群と比較して夜間の血糖値が低かった(4.9±0.4 vs 5.3±0.3mmol/l、p=0.04)ことが分かりました。最大酸素摂取量は、運動なし群と比較して、朝群(推定効果1.3ml/kg/分、95%CI:0.5~2.0、p=0.003)と夕方群(推定効果1.4ml/kg/分、95%CI:0.6~2.2、p=0.001)の両方で改善していました。空腹時血糖値、インスリン、コレステロール、トリアシルグリセロール、LDL-コレステロール値は夕方群のみで低下していました。

以上から、過体重・肥満の男性(太り過ぎの男性)が運動療法を行う場合、朝よりも夕方に行ったほうが代謝機能の回復効果が高いみたいです。

自分の場合は、まず定期的に動くことから始めないとですが、参考にしたいと思いますw (小児科 土谷)

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