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見附市小児科 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

乳製品摂取量と片頭痛との関連性は?

昨日、自分が片頭痛でしんどかったので、片頭痛ネタです。

(それにしても頭痛持ちはしんどいですね)

乳製品の摂取量と小児の慢性的な片頭痛との関係について調べた論文( Iranian journal of child neurology. 2022 Winter;16(1);105-122.)を紹介します。

The association between dairy intake and migraine odds among pediatrics and adolescents: A case-control study – PMC (nih.gov)

イラン・3次医療圏の頭痛クリニックにおける人口ベースのケースコントロール研究を実施しました。

対象は7~14歳の小児290例です。

片頭痛の診断は、国際頭痛分類第3版(ICHD-3)の基準を用いて神経内科医が行いました。人口統計学的および人体測定学的特性に関する情報を収集し、食事摂取量の調査には検証済みの半構造化された食事摂取頻度調査票(food frequency questionnaire:FFQ)を用いました。

 

その結果、ケースグループの小児は、平均年齢、平均BMIが有意に高かったことが分かりました(p=0.000)。

セカンド回帰モデルでは、片頭痛のオッズ比(OR)は、低脂肪乳製品の摂取量が第2三分位で48%(OR:0.52、95%信頼区間[CI]:0.27~1.00)、第3三分位で53%(OR:0.47、95%CI:0.24~0.92)の減少が認められました(P trend=0.03)。

完全に調整されたモデルにおける片頭痛のORは、第2三分位で0.48(95%CI:0.24~0.95)、第3三分位で0.46(95%CI:0.21~0.96)でした(P trend=0.04)。

 

以上から、低脂肪の乳製品をより多量に摂取すると、小児および青年期の片頭痛リスクが低下する可能性があることが分かりました。

 

慢性的に片頭痛に悩まされている自分としては、子どもの頃の食生活に反省するしかありませぬ。。

皆さんはバランス良い食生活を心がけて下さいねw (小児科 土谷)

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