院長先生のブログ
新潟県の感染症情報
9月30日から10月6日までの感染症情報です。
◆手足口病の警報を発令しています。
*定点当たりの報告数が全県で10.42と前週の10.09に比べ増加しました。国の示す警報基準(定点当たり5)を超えています。
◆全国でマイコプラズマ肺炎が流行しています。
*全国では、過去5年の同時期の平均と比較してかなり多い状況となっており、厚生労働省は、令和6年10月8日付けで都道府県等に対して注意喚起を行っています。
*県内でも定点当たりの報告数が全県で0.92と例年に比べ多い状況となっています。うがい・手洗いや咳エチケットなどの基本的な感染対策を心掛けましょう。
◆警報を発令している疾患
全県に警報を発令している疾病:手足口病(警報基準5、終息基準2)
国の示す警報基準以上となった管内のある疾病:
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報基準8):村上
手足口病(警報基準5):新潟市、新発田、三条、長岡、十日町、柏崎、糸魚川、村上、上越
◆上記以外の感染症に関する情報は下記HPを参照してください
新潟県感染症情報(週報速報版)をお知らせします 令和6年第40週 – 新潟県ホームページ (niigata.lg.jp)
◆クリニック周辺の感染症情報
*あいかわらず断続的に溶連菌感染症、手足口病が流行しています。
*学童を中心にCOVID-19が散発しています。今後の動向にご注意ください。
*RSウイルス感染症が散発しています。ご注意ください。
*6歳児で「百日咳」の患者さんが発生しました(発生届・提出済):2ヶ月以上の長引く咳嗽を主訴に来院(初診)。乳児特有のスタッカートやwhoopははっきりせず、夜間の咳発作の存在、外来で咳込んでいる様子と長い経過から疑って実施した百日咳抗原検査が陽性でした。見附市外のお子さんでしたが、今後周辺地域で感染が拡がる可能性もあるためご注意ください(百日咳は飛沫感染にもかかわらず麻疹バリに感染力が強いので要注意)。
*学童中心に、「発熱・咳嗽が続く → レントゲン撮ると肺炎」パターンのお子さんが増えてきました。
*ずいぶんと朝夕の冷え込みを感じる季節になりました。インフルエンザは大人でみかけますが、まだまだ小児では少ないです。その代わりに色んな感染症が流行ってきており心配です。これからのインフルエンザシーズンを迎える前にきちんと治しましょう!そして、百日咳が拡がるとすごーく心配なので、ワクチン未接種のお子さんはワクチン接種時期になったら速やかに接種しましょう!!(小児科 土谷)