メニュー

   

お電話

見附市小児科 2023年春開院 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

溺水における「救命の連鎖」

溺水における蘇生に関する最新のガイドラインの紹介です。

11月12日に「2024年AHAとアメリカ小児科学会による特殊な状況:#溺水の蘇生 に関する更新」が「Circulation」から発表されています。

2024 American Heart Association and American Academy of Pediatrics Focused Update on Special Circumstances: Resuscitation Following Drowning: An Update to the American Heart Association Guidelines for Cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Care | Circulation

 

それによると、「溺水における救命の連鎖」は

  1. 溺水の予防
  2. 溺水を認識し助けを求める
  3. 浮き輪を提供して沈没を防ぐ
  4. 水から安全に引き上げる
  5. 必要時であれば救命処置を行う

溺水の蘇生では、

  • 溺水例の中の少数例が呼吸停止や心停止を引き起こすため、迅速な認識と蘇生が必要である。
  •  
  • 溺水後の心停止のほとんどは窒息が原因であるため、蘇生を成功させるには人工呼吸と胸骨圧迫の両方が不可欠である。
  •  
  • 酸素、呼吸器、AEDなどの器具は、溺水による心停止からの蘇生を改善する可能性はあるが、質の高いCPRこそ最優先!

 

といったところでしょうか。CPR以前の予防の部分が強調されている印象ですねw

 

当たり前ですが、引き上げられても全員レスキュー出来る訳ではありません。

水辺での安全管理・溺水予防がとにかく大事です! (小児科 土谷)

この記事をシェアする