乳児に歌いかける習慣は、乳児の健康に効果があるみたいです( Child development. 2025 May 28; doi: 10.1111/cdev.14246.)。
米国とニュージーランドの乳児の親110人を対象に10週間のランダム化比較試験を実施し、乳児期に親が子どもに歌いかけることの効果を検討しました。
対象者は、介入群(54人)と対照群(56人)にランダムに割り付けられました。1週目はテスト前期間、2〜5週目は介入群の介入期間、6週目はテスト後期間とし、その後、対照群にも同じ介入が4週間にわたって行われました。
介入は、親による乳児への歌いかけの頻度を増やし、歌のレパートリーを広げることを目的としたもので、具体的には、親に新しい歌を教えるためのカラオケ風の歌の動画や乳児向けの音の出る歌の絵本の提供、週に1回のメールでのニュースレターの配信、定期的な連絡でした。全期間を通じて、スマートフォンで乳児と親の気分などを質問票を通して記録するEMA(エコロジカル・モーメント評価)が実施されました。
その結果、介入により親が乳児に歌いかける頻度が高まることが明らかになりました。また親は、乳児に歌いかけることが増えただけでなく、ぐずる乳児を落ち着かせるための方法として歌を使うことも明らかになりました。さらにEMAからは、歌いかけの頻度が高まった親の乳児は、対照群の乳児と比較して、気分が全体的に大きく改善したことも示されました(ただし、親自身の気分には有意な改善が見られなかった)。
以上から、乳児への歌いかけは乳児を落ち着かせ、その結果、親のストレス軽減に役立つ可能性があることが分かりました。
乳児への歌いかけは、乳児の気持ちを落ち着かせる、簡単で安全、かつ費用もかからない方法です。
コスパ抜群ですので、試してみては如何でしょうかw (小児科 土谷)

