2024-2025年版の新型コロナワクチン、RSVワクチン、インフルエンザワクチンの効果と安全性について、これまでの論文を精査したものを紹介します。
アメリカの研究グループによる報告です。
- 新型コロナXBB.1.5亜変異株に対するmRNAワクチンの入院に対するワクチン有効性は、成人ではコホート研究で46%、症例対照研究で50%、免疫不全状態の成人では37%といずれもまあまあの結果でした。
- 母親へのRSVワクチン接種(乳児予防のため)、乳児に対する抗RSV抗体製剤ニルセビマブ投与、および60歳以上の成人に対するRSVワクチンは、いずれも入院に対するワクチン有効性が68%以上であり、良い結果でした。
- インフルエンザワクチンの入院に対する統合ワクチン有効性は、18歳から64歳までの成人では48%、小児では67%でした。
- ワクチンの安全性は、これまでどおりで、新型コロナワクチン接種後の心筋炎の頻度は、青年期の男性で10万回接種あたり1.3~3.1件で、接種間隔が長いほどリスクが低下していました。RSVpreFワクチンは、高齢者において100万回接種あたり18.2件のギラン・バレー症候群の発生がありましたが(=ギラン・バレーがやや多めに出るかもしれない)稀であり、妊娠32~36週でワクチンを接種した場合、早産との有意な関連は認められませんでした。
以上から、いずれのワクチンも有効であり、安全性も保たれているものと思われます。
個人的には、ワクチン接種のリスクよりも感染によって被るリスクのほうがずっと高いと思うので、各疾患の流行状況に応じて基本的な感染症対策とともにワクチン接種を検討しましょう。 (小児科 土谷)

