日本人小児における注意欠如多動症(ADHD)サブタイプの特徴と肥満との関連について調べた研究( Brain & development. 2025 Oct 29;47(6);104475. doi: 10.1016/j.braindev.2025.104475.)を紹介します。
対象は、ADHDと診断された日本人の小児115例で、患者はADHDのサブタイプ別に3群に分類されました。
グループ1は不注意優勢型ADHD(ADHD-I)、グループ2は多動性・衝動性優勢型ADHD(ADHD-HI)、グループ3はこれらの複合サブタイプ(ADHD-C)。
各群の臨床的特徴について分析しました。
その結果、最も多くみられたADHDサブタイプはADHD-C〔68例(59.1%)〕、次いでADHD-I〔41例(35.7%)〕、ADHD-HI〔6例(5.2%)〕でした。
診断時および直近のフォローアップ調査では、ADHD-CのADHD評価尺度合計スコアは、ADHD-IおよびADHD-HIよりも高かく、診断時のトラブルスコアおよびADHD治療薬を必要とした患者の割合はADHD-Cのほうがより高かったことが分かりました。
さらに、ADHD児のBMI-SDスコアは0.38±1.1と高かったことも分かりました。BMI-SDスコアが2.0を超える患者の割合は、ADHD-Iで7.3%(3例)、ADHD-HIで16.7%(1例)、ADHD-Cで8.8%(6例)であり、全体で8.7%(10例)でした。
ADHDの患児は肥満を伴うことが多く、外来フォローの際には肥満の評価・フォローも忘れないようにしましょう。 (小児科 土谷)

