今日は聖木曜日です。
イエス・キリストと使徒たちの最後の晩餐が行われた日ですが、その日イエスが弟子たちの足を洗ったというエピソードから「洗足木曜日」とも呼ばれます。

 

『わたしはあなたたちの主人であり、先生であるけれども、こうして足を洗ってあげた。だからあなたたちも、お互いに人の足を洗ってあげなさい。私は今、その手本を見せたのだ。』(ヨハネによる福音13章)

汚れて人に見せたくない場所を、イエスは許して、大切に扱い、綺麗にしてくれました。人の心もいろいろな罪で汚れていますが、その汚れを遠ざけるのではなく、取り除き、綺麗にすること、愛と謙譲の心を持ってお互いに罪を赦しあうことの大切さを教えられたということなんでしょう。

 

最後の晩餐

この日、最後の晩餐が開かれた時点で、イエスは明日自分が十字架にかけられることを知っていました。
そして、イエスは最後の晩餐でユダの裏切りを予告し、その食事の後でペトロの離反を予告して、ゲッセマネの園に行き、自分の死を覚悟して「ゲッセマネの祈り」を捧げました。

そして、その後にユダが先導してきた祭司長の一団にイエスは捕まってしまいます。ちなみに、その時ユダがイエスに接吻した行為は「この人がキリストだ」という合図だったりします。親愛のジェスチャーである接吻が背徳の合図となる、裏切りの象徴とも言える行為でした。。。

 

西洋画に数多くある宗教画を鑑賞するうえで、最低限その背景は知っていた方がお得なように思えます。訳分からずに見るよりも、絵の理解が深まりますからねw (小児科 土谷)