「あの人は今?」の帯に惹かれて手に取った1冊です。
『人生はそれでも続く』 読売新聞社会部「あれから」取材 (新潮新書)
毎日のように、さまざまな事件が起こる中で、その渦中にいた人々の「その後の生き様」について、丹念に取材した記事をまとめた1冊です。
22人の様々な人が取り上げられます。
僕自身、そんなことあったっけ?というくらい、知らない人たちもいました。
「いろんな人生」が作中で取り上げられています。
印象に残ったものを挙げると・・・・
埼玉県の「両神山」で13日間の死線をさまよった30歳の男性
「王子様」という「キラキラネーム」に決別した18歳
延長50回を投げ切った「もう一つの甲子園」の18歳の投手
佐村河内守氏のゴースト作曲家
「3年B組金八先生」で「腐ったみかん」を演じた17歳
夏の甲子園で、松井選手を5敬遠して、罵声を浴びた17歳
多摩川に迷い込んだ「タマちゃん」を「見守る会」
「盗癖症」で7度逮捕された、マラソン女王
日本人初の宇宙飛行士になれなかった報道カメラマン26歳
対戦相手の三沢光晴さんに、最後の「バックドロップ」を放ったプロレスラー
熊本の「赤ちゃんポスト」に預けられた、想定外の3歳児
全体の感想として、自らの過ちやそれまでの人生を振り返り(認めて)、第二の人生を歩んでいる人たちは、とても魅力的。。
報道されるのは一時だけ。
そして、人は忘れっぽい。すぐに興味がなくなり、関心から外れていってしまいます。
でも、人生はそれからも続いていきます。そして、みんな自分の人生を歩んでいくのです。
要は、その一時の注目をどうやって自分の糧にし、次に活かしていくかです。
自分は注目を浴びるような人生を歩んできたつもりはありませんが、そろそろ人生を折り返した辺りと考えると、これまでの生き方を振り返り・反省し、残りの人生に活かしていかなければなりませんw (小児科 土谷)


