暑かったり、涼しかったり、季節の移り変わりを感じる時期です。
秋の気配も随分と感じられるようになっており、暑いのが苦手な自分としては過ごしやすい季節でとても「良き」ですw
これから1年のうちで一番いい季節を迎えようとしていますが、実はこの時期の「厄介なもの」として食中毒があることをご存じでしょうか。
食中毒の原因となるものは様々ですが、夏場は腸管出血性大腸菌(O-157など)、カンピロバクター、サルモネラ属菌などの細菌が多く、冬場はノロウイルスなどのウイルスが多くなるのが特徴で、秋はこれらに加えてアニサキスなどの寄生虫が増えるため、実は10月も食中毒の多い時期のひとつになっているということを知っておきましょう(アニサキスがよく見られる魚は、サケ、サバ、ニシン、イワシ、サンマ、ホッケ、タラ、マス、カツオ、スルメイカなど)。
食中毒対策の基本は『つけない』『増やさない』『やっつける』の3つです。

食品を扱う際には手を含めて調理材料や調理器具をこまめに洗うようにします。
細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発となり、10℃以下では増殖がゆっくりに、マイナス15℃以下では増殖が停止します。食べ物に付着した菌を増やさないためには、低温で保存することが重要です(ウイルスは食品内で増殖することはありません)。
ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅するため、肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安全です。特に肉料理は中心までよく加熱することが大事で、中心部を75℃で1分以上加熱することが目安です。
食中毒自体は年間を通して発生していますが、その時々でしっかり対策をすることで防ぐことが出来ます。
せっかくの四季折々の味覚、安全に楽しむようにしましょうね! (小児科 土谷)


