月初めの本として手に取ってみました。
たまに事務員さんなどの求人を出すことがあるのですが、その都度「なかなか募集来ないな~」と思っているものでw
「働き手不足1100万人の衝撃」 古屋星斗、リクルートワークス研究所
2040年に向けての働き手不足の予測と4つの処方箋の提言がなされています。
2020〜40年で、労働需要がほぼ横ばいなのに対し、すでに労働力率が80%の生産年齢人口が1400万人以上減るため、労働供給が大幅減となり供給不足が1100万人に上るとされています。
輸送、介護等7業種の生活維持サービスにかかる充足率は、東京、大阪等5都府県では充足するものの、最低の新潟では58%に低下するらしいです。
作中では、徹底した自動化、本業以外の活動、シニアの小さな活動、企業のムダ改革で10年の猶予が生まれるとされていましたが、制度・組織の抜本的変革が迫られるのは必至だと思います。
特に、物価変動や人件費高騰などの状況があっても、すぐに価格に転嫁できない(むしろ減る一方)医療業界は世間が思っている以上に厳しい・・・・!。
現状の医療体制を維持するためには、お国の偉い方々には今後10年、20年を見据えたプランニングを本当にお願いしたいと思います。
困ったときだけ「医療従事者の皆様、ありがとう」ではなく、平時からエッセンシャルワーカーを大切にする姿勢が大切で、それが医療従事者の離職防止にも役立つと思います。 (小児科 土谷)


