COVID-19による後遺症(long COVID)に関する報告です。

Long-Term Health Consequences of SARS-CoV-2: Reaction Time and Brain Fog

 

2023年5月~9月に、クロアチア、ボスニアヘルツェゴビナ、セルビア(旧ユーゴスラビア)の9つの家庭医クリニックを来訪した599人(SARS-Cov-2陽性299人、陰性399人)を調査しました。

 

その結果、COVID-19に感染した人の4割がブレインフォグ(頭の中に霧がかかったような状態)を経験していました。

男性のほうが女性と比べてその頻度はやや低いものの、女性より強く日常生活に支障を来す傾向がありました。

動作を起こす反応時間を調べてみると、感染後から徐々に長くなって15週目でもっとも悪く、その後6か月ぐらいの経過でもとのレベルに回復していました。

以上から、COVID-19罹患者の約4割がブレインフォグ状態を3か月間以上経験し、それが正常化するまでに半年かかっていたことが分かりました。

 

パンデミックから時間が経ったこともあってCOVID-19への危機感は薄いかもしれませんが、上記のようにlong COVIDで苦しんでいる患者さんは一定数存在し続けています。

特に、高齢者やハイリスク患者さんにとってCOVID-19は今なお厄介な感染症です。

流行状況にあった適切な感染対策に心がけましょう。 (小児科 土谷)