睡眠の影響はワクチン接種においても重大な影響を及ぼします。

2023年に発表された大規模なメタアナリシス(Curr Biol. 2023 Mar 13;33(5):998-1005.e2. doi: 10.1016/j.cub.2023.02.017.)を紹介したいと思います。

A meta-analysis of the associations between insufficient sleep duration and antibody response to vaccination: Current Biology

 

ワクチン接種前後数日間に得られた睡眠時間と、健常成人における抗体応答との関連についてメタ解析を実施しました。

対象研究の著者らから、統合効果量(ES)および95%信頼区間(95%CI)を正確に推定し、さらに性差を検討するために必要な情報の提供を受けました。

 

自己申告による短時間睡眠(1晩あたり6時間未満)とワクチン応答低下との関連は、事前に定めた統計学的有意基準に到達しなかった(総n=504、年齢18~85歳;全体のES[95%CI]=0.29[−0.04, 0.63])ものの、客観的指標により評価された短時間睡眠(1晩あたり6時間未満)は、抗体応答の有意かつ顕著な低下と関連していました(総n=304、年齢18~60歳;全体のES[95%CI]=0.79[0.40, 1.18])。

 

以上から、ワクチン接種の前後で睡眠時間が6時間未満の状態が続くと、抗体反応が著しく低下することが分かりました。

 

ワクチン接種前後には、十分な睡眠時間を確保しましょうね! (小児科 土谷)