不定期の絵本シリーズです。

今日は趣向を変えて「トラウマ絵本」として名高い三田村信さんと佐々木マキさんコンビの絵本をご紹介しますw

 

『おとうさんがいっぱい 』 三田村信(著)、佐々木マキ(イラスト)

『ゆめであいましょう』
「ミキオ」は夢の中で、どこか見覚えのある家の前に立っていました。家の中に入ると、赤ん坊とその両親や親族たちが集まっていました。次の日、夢の中では、前日に見た家がなんだか古ぼけており、家の中には五歳くらいの少年がいました。「ミキオ」は前の日の赤ん坊と、この五歳の少年が「自分自身だった!」と気づきます。


『どこにもゆけないみち』
ある日、「タカシ」は、いつもとは違う道を使って家に帰ってみることにします。すると、なんとなく違和感を感じ、まったく知らない町に迷い込んだような感覚に襲われます。ようやく家にたどり着いた、彼が目にしたものとは!


『ぼくは五階で』
団地っ子の「ナオキ」は、五階の501号室に両親と住んでいます。ある日、学校から帰ってきた「ナオキ」は、友達と野球をするために玄関のドアを開けて外出しようとしますが、ドアを抜けた先は、何とさきほどまでいた家の中でした。


『おとうさんがいっぱい』
ある日突然、日本中の家庭で、お父さんが三人に増えてしまいます。主人公の「トシオ」は、政府の「家庭再組織委員会」の立会いのもと、三人のお父さんの中から「一人だけお父さんを選ぶように」とうながされますが。


『かべは知っていた』
夫婦喧嘩が元で、お父さんが壁の中に入って出られなくなってしまいます。その後、壁の中のお父さんと息子の「カズミ」の奇妙なやり取りが始まります。

 


児童書版の「世にも奇妙な物語」といった感じですw

ハッピーエンドでない物語ばかりが続く「世にも奇妙で不条理な物語集」です。

ミステリー感を感じたいお子さんにオススメかもしれません。。 (小児科 土谷)