定期的に地域や近所でボランティア活動を行うか、友人や家族を手助けすると脳の健康に良いみたいです( Social science & medicine (1982). 2025 Jul 31;383;118465.)。

Helping behaviors and cognitive function in later life: The impact of dynamic role transitions and dose changes – ScienceDirect

 

1998年から2020年の間にU.S. Health and Retirement Study(全米健康と退職研究)に参加した米国の51歳以上の成人3万1,303人のデータを用いて、他者を手助けする役割の変化やその活動時間の増減が認知機能にどのように影響するのかを検討しました。他者を手助けする役割は、公式なボランティア活動と、家族や友人を手助けする個人的な援助に分けて検討しました。個人的な援助の例は、友人の医療機関受診の予約を取ることや、ベビーシッターをすることなど。

 

その結果、公式なボランティア活動か個人的な援助かを問わず、他者を助ける活動を始めた人では、そうした活動をしていない人に比べて認知機能が高く、加齢に伴う認知機能の低下がより緩やかであることが明らかになりました。また、他者を手助けする活動を継続的に行うことは認知機能に累積的なベネフィットをもたらし、時間が経つほどその効果が大きくなることも示されました。さらに、認知機能へのベネフィットを得るためには、そうした活動を行う時間が1週間に2~4時間程度と中程度の活動量で十分であることも示されました。

 

以上から、他者を手助けする活動を定期的に行っている人では、その活動が公式か非公式かにかかわらず、加齢に伴う認知機能の低下速度が緩やかであることが分かりました。

 

ちょっとした個人的な手助け行為でも公式なボランティア活動に匹敵する認知機能の向上が認められたことは嬉しい発見です。

正に、助けは人のためならず。

助け合って、楽しい生活を送っていきたいものですねw (小児科 土谷)