今回は新型コロナ後遺症が世界的に及ぼす経済的な負担について論じた論文を紹介します。

Economic burden of long COVID: macroeconomic, cost-of-illness and microeconomic impacts | npj Primary Care Respiratory Medicine

 

ざっくりまとめると、『新型コロナに感染してから3ヶ月間症状が持続する状態を新型コロナ後遺症と定義すると、世界的な有病率は36%(1~92%)と推定されていて、世界的な健康および経済にとって重大な課題となっている。マクロ経済的、疾病費用、ミクロ経済的影響を含む経済的影響に関する最新の知見をまとめると、世界全体では年間平均1兆ドル(=約150兆円)、米国では患者1人あたり9,000ドル(=約140万円)の負担と推定されている。米国だけをみても年間の収入損失額は約1,700億約ドル(=約266兆円)と推定されている。新型コロナ後遺症による被害は、感染後最大3年間に渉って持続していて、失業、経済的苦境、労働障害の増加と関連している』とのことです。

 

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではないですが、(5類になって以降COVID-19は忘れられつつありますが)新型コロナ後遺症という点でCOVID-19は今なお社会生活に大きな影響を与えていると思います。

自分も若くはない上、日常的にCOVID-19罹患者に接しているため、日々の感染対策には今後も気を付けたいと思います。 (小児科 土谷)