復活祭(イースター)から50日目の日曜日ということで、今日は「聖霊降臨の主日」です。

イエス・キリストが復活して天に昇られた後、集まって祈っていた聖母マリアや信徒たちの上に、神からの聖霊が降ったという出来事を記念してお祝いする日です。


聖霊は、父と子と聖霊と表されるように神様の3つの位格の1つで、人間に働きかけて力を与えたり、導いたりしてくれる存在です。宗教画では白い鳩の姿でよく描かれています。

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『聖霊降臨祭』 フランシスコ・バイユー(1734年〜1795年)

天上から光が差し、聖霊の象徴である鳩が舞い降りています。弟子達は静かにその恵みの光をうけています。

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イエス・キリストは昇天する前に、
「父が私の名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、私が話したことをことごとく思い起こさせてくださる。」と話されました。(ヨハネによる福音14章26節)
そして、キリストの昇天から10日後に実際に聖霊が弟子たちの上に下ります。
「五旬祭の日が来て、皆が同じ場所に集まっていると、突然、激しい風が吹いて来るような音が天から起こり、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。 すると、一同は聖霊に満たされ、霊が語らせるままに、他国の言葉で話しだした。」(使徒言行録第2章第1~第4節)
激しい風がドアを開け窓を通り抜けると、それまで自分たちも捕まって罰せられるのではないかと怖くて部屋の中に閉じこもっていた弟子たちが、この後聖霊によって強められ、キリストの教えをよく悟り、力強く述べ伝え、多くの人々をキリストへの信仰に導いていきます。


このことから、聖霊降臨は『教会活動の始まり』とされ、特別に祝われています。
キリスト教ではクリスマス、復活祭、聖霊降臨祭が3大祭りと言われ、大切な日となっています(年によって日付が変わる移動祝祭日です)。

 

幼稚園の時は、礼拝のお土産に配られた「鳩のクッキー」に喜んでいましたが、大切な日だったんだな~と後から知りました。良い思い出ですねw (小児科 土谷)