今日はときどき話題にのぼる麻疹に関するお話で、ちょっと古いですがMorbidity and Mortality Weekly Report(MMWR. Morbidity and mortality weekly report. 2024 Nov 14;73(45);1036-1042.)からの抜粋です。

Progress Toward Measles Elimination — Worldwide, 2000–2023 | MMWR

 

WHOとCDCによると、2023年には2220万人の子どもが2回接種の麻疹ワクチンの1回目さえ受けていなかったとのことです(2022年から2%の増加)。

2023年の世界全体での子どもの麻疹ワクチンの1回目接種率は83%でしたが、2回目を接種したのはわずか74%でした(麻疹のアウトブレイクを防ぐために、麻疹ワクチン接種率を95%以上に維持することを推奨)。

 

麻疹のアウトブレイクが報告された国は、2022年の36カ国から2023年には58%増加の57カ国となりました。57カ国中27カ国(47%)はアフリカでした。

2023年の麻疹罹患者(1034万1,000人)は、2000年(3694万人)と比べると72%減少していたが、2022年(罹患者864万5,000人)からは20%増加していました。

麻疹による2023年の死者数(10万7,500人、主に5歳未満)は、2020年(死亡者80万人)からは87%、2022年(11万6,800人)からは8%減少していました。WHOとCDCは、2022年と比べて2023年に死亡者がわずかに減少した理由は、子どもが麻疹に罹患しても、医療環境が整っており死亡する可能性が低い地域で麻疹の感染拡大が起きたことが主な理由だとしています。

 

麻疹ワクチンは麻疹ウイルスに対する最善の予防策です。

麻疹は重篤な合併症をきたすリスクが高いので、是非、ワクチン接種をお願いします。 (小児科 土谷)