皆さんもご存じの通り、現在新潟県だけではなく、各地で「百日咳」が流行っています。
国内発症例のなかには、重症化してお亡くなりになってしまったケースも報告されています。
「百日ぜき」生後1カ月女児が死亡 耐性菌に感染、基礎疾患なし(毎日新聞) – Yahoo!ニュース
東京都の小児病院におけるマクロライド耐性百日咳菌感染症例の検出|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト
当院でも、百日咳の患者さんが定期的に発生しているので、注意喚起も含めて啓発ポスターの紹介をさせて頂きます。2019年のポスターですが。。
百日咳ワクチン接種推奨ポスターについて|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY
百日咳の患者さんがうつす人数は非常に多く、手洗い等の基本的な感染対策だけで感染を防げるレベルではありません。
感染・重症化予防のためにはワクチン接種が非常に有効ですが、生後2か月を過ぎないと乳児はワクチン接種を受けられないため、乳児に接する人々が積極的に予防接種を受けて赤ちゃんにうつさないようにすることがとても大切です。
一方、乳児期にワクチンを接種しても、残念ながら経年的に抗体価が下がってしまうため、日本小児科学会は三種混合ワクチンを小学校就学前の1年間と11-12歳に1回追加接種することを勧めています(海外では妊婦さんへの接種も推奨されています)。
四種混合(DPT-IPV)ワクチン・三種混合(DPT)ワクチン・二種混合(DT)ワクチン- Know VPD!
現在、市内の小中学校で、百日咳の患者さんが報告されています。
市内の皆様、くれぐれもご注意願います。 (小児科 土谷)
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