若年期、中年期の「食事抜き」は、高齢期のフレイルに関連するみたいです(Journal of the American Medical Directors Association. 2025 Oct 09;26(12);105893. doi: 10.1016/j.jamda.2025.105893.)。日本の研究グループからの報告なので読んでみました。
知多市(愛知県)で実施したコホート研究から認知症のない65歳以上の高齢者5,063例を対象に抽出しました。
若年期・中年期の1日当たりの食事回数を評価し、1日2食以上の食事を抜くことを「食事を抜く習慣」と定義し、二項ロジスティック回帰分析により、潜在的な交絡因子を調整したうえで、老年期のフレイルに対するオッズ比(OR)と95%信頼区間(CI)を推定しました。さらに、若年期(25~44歳)から中年期(45~64歳)を通じて食事を抜く習慣を4群に分類した分析を実施し、その後、現在の食事状況に基づくサブグループ別に、関連性をさらに検討しました。
その結果、完全調整モデルにおいて、若年期(OR:1.64、95%CI:1.20~2.25)および中年期(OR:2.15、95%CI:1.34~3.49)に食事を抜く習慣は、老年期のフレイルと関連していたことが分かりました。
また、若年期に食事を抜いていたが、中年期にその習慣を止めた対象者は、老年期のフレイルと関連しませんでした。中年期に食事を抜く習慣を始めた者(OR:2.18、95%CI:1.07~4.71)、および若年期から中年期を通じて食事を抜く習慣を継続した者(OR:2.35、95%CI:1.53~3.70)は、食事を抜かない者と比較して、老年期のフレイル有病率が高かったことが分かりました。そして、中年期の食事を抜く習慣と老年期のフレイルとの関連は、食事を抜く習慣を止め、老年期に3食パターンにした者においても観察されました(OR:2.96、95%CI:1.50~6.18)。
以上から、若年期、中年期の食事抜きは、高齢期のフレイルに関連することが分かりました。
自分も忙しいと、つい面倒くさくて食事を抜いてしまうので、なるべく規則正しい食習慣に戻すよう心がけたいと思います。 (小児科 土谷)


