幼児期から小学3年生までにかけて、子どもと教師の関係が良好であると、子どもの学習や発達に大きなメリットがあるみたいです(Child development. 2024 Nov 20; doi: 10.1111/cdev.14177.)。

The cumulative, timing‐specific, and enduring associations between student–teacher relationships and early elementary outcomes – Ansari – Child Development – Wiley Online Library

2010~2011年に幼稚園児約1万4,370人を対象に開始された研究(Early Childhood Longitudinal Study)のデータを用いて、幼児期から小学3年生までにかけての子どもと教師との関係の質が、子どもの教育に及ぼす影響について検討しました。子どもと教師との関係の質は、STRS(Student-Teacher Relationship Scale)の短縮版を用いて、親密さとコンフリクト(葛藤)の観点から評価し、両者の関係が子どもの学業成績、欠席率、実行機能、社会的行動の発達に与える影響を検討しました。

 

その結果、幼稚園という早い段階で形成された子どもと教師との関係の質は、子どもの早期の学習と発達に大きなメリットをもたらす可能性のあることが明らかになりました。

また、両者の関係は低学年を通じて重要であり、時間の経過とともに累積的な効果をもたらすことが確認されました。全ての子どもが教師との親密な関係から利益を得ており、特に女子では、教師との関係においてコンフリクトや親密さに不足が認められた場合には、社会的に悪影響を受ける傾向のあることが示されました(男子はそのような影響は受けにくい)。

 

幼児期から小学3年生までにかけての子どもと教師の関係が良好であると、子どもの学習や発達に大きな利益をもたらす可能性があるみたいです。

 

学び舎になくてはならない人材が「教師(先生)」です。

近年は「なり手」が不足しているとのことですが、子どもの成長期を支える素晴らしい職業です。

いろいろと大変な世の中ですが、いつもありがとうございます。 (小児科 土谷)