施設内における感染症対策
当院は、感染症法に基づく医療措置協定を締結しており、協定指定医療機関に指定されています。
当院では、患者さんの当院への受診歴の有無にかかわらず、発熱した患者さんを広く受け入れています。そのため、発熱・呼吸器症状等、感染症が疑われる患者さんを空間的・時間的に分離し、一般診療の方とは導線を分けた対応を実施しています。
また、院内スタッフが発熱した患者さんに対応する機会が必然的に増えるため、スタッフの健康管理を適切に行い、出勤時、退社時の検温などの体調管理を行っております。来院された取引業者の皆様に対しても、必要に応じて、マスクの着用、手指衛生などを指導しており、施設内でのクラスター発生に気を配っています。
当院では、感染症対策として 「院内感染対策委員会(Infection Control committee;ICC)」を設置するとともに、日本医師会の新型コロナ感染症対策チェックリストや日本環境感染学会の定める「医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド 」等を参考に整備した「院内感染マニュアル」をもとに、想定される微生物別、感染経路別に感染症対策を徹底して行っています(感染経路別の感染症対策例は以下の通りです)。
- 空気感染予防策(推定される病原微生物例・・麻疹、水痘、結核など):来院後に患者隔離を行い、入室前後の手指消毒・N95マスク装着を実施します
- 飛沫感染予防策(推定される病原微生物・・インフルエンザ、RSウイルス、COVID-19、呼吸器感染症など):外来の状況に応じて患者隔離を適切に行い、接触前後に必ず手指消毒を行うとともに、必ずマスクを着用して診察・対応を行います。また、ハイタッチサーフェス(よく触るもの、ドアノブ、イス、など共有接触物)のアルコール清拭を頻回に行い、院内における感染伝播を防ぐように努めます。
- 接触感染予防策(推定される病原微生物・・ノロ・ロタウイルスなどの消化器感染症、CDI、薬剤耐性菌など):外来の状況に応じて患者隔離を適切に行い、接触前後に必ず手指消毒を行うとともに、手袋・長袖のエプロンやガウンを装着して診察・対応を行います。また、ハイタッチサーフェス(よく触るもの、ドアノブ、イス、など共有接触物)は次亜塩素酸による清拭を行い、院内における感染伝播を防ぐように努めます。
以上の感染対策に加えて、定期的な換気、動線の配慮、時間的・空間的隔離、空気清浄機の設置などを行い、受付や待合室、診察室における感染予防対策を徹底していますので、安心してご来院ください。
また、院内で生じた「汚染の可能性があるもの(血液や体液、マスクなども含む)」は徹底した廃棄を行い、廃棄物は正規の廃棄業者に委託して適切に処分しています。
抗菌薬の適正使用にご理解ください
抗菌薬適正使用とは、適正に感染症診断を行い、その感染症に対して抗菌薬が必要な場合は、適正な「抗菌薬」を選択し、適正な「量」で適正な「期間」治療を行うことを言います。
近年、残念ながら抗菌薬の不適正使用によって、薬剤耐性菌が世界的に増加する一方、新たな抗菌薬の開発は減少傾向にあり、国内外で大きな問題となっています。さらに、「不要な抗菌薬の投与は耐性菌の発生の原因となり、薬剤アレルギーや薬剤性下痢などの副反応をもたらす」と抗菌薬の弊害も明らかになってきました。
これらを踏まえて、当院では「原則的に不要な抗菌薬の投与は控える」方針で診療を行っています。
子どもの風邪や急性胃腸炎の原因の大部分は「抗菌薬が効かないウイルス」が原因で、その治療は対症療法(十分な栄養、水分をとり、ゆっくり休む・水分補給・家庭内の感染拡大防止に努める)が中心です。その場合、完治までに時間を要する場合があることを何卒ご理解ください。
そして、治療に際して抗菌薬の使用が必要な場合は、厚生科学審議会感染症部会薬剤耐性(AMR)小委員会によって作成された「抗微生物薬適正使用の手引き」を参考に、抗菌薬を適切に使用します。
抗菌薬適正使用に関する日本小児科学会の考え方|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY
可能な限り、その都度説明させて頂きますが、ご不明な点がある場合は医師・スタッフにお気軽にご質問ください。
院内トリアージについて
トリアージとは患者さんの症状に従って専任の職員が緊急度を判断し、診療の優先順位付けを行うことを指します。
当院では、平日並びに土曜日の診療日に来院された皆様(休日診療当番日では日曜・祝日含む)に対し、その主訴・病状を確認させていただき、当院が定める基準に基づいて緊急度や重症度を判断して、診療の優先順位を決める「院内トリアージ」を実施しております。症状の緊急度や重症度によって診療行為を決定するため、来院された順番通りでの診察順になるとは限りませんので、ご了承願います( 場合によっては、後から来院した患者さんを先に診療することがあります)。そのため、厚生労働省の通達に従って『院内トリアージ実施料』を算定させて頂く場合がありますので、ご了承ください。
医療DX推進体制の整備と医療情報の取得について
DXとはデジタルトランスフォーメーションの略称です。DXを推進することで得られたデジタル技術を用いて、社会や生活の形を変えることを目指しています。医療DXは、医療分野においてデジタル技術を活用し、医療の効率化、質を向上させることを指しています。
当院では、医療DX推進体制整備について、以下の通り対応を行っております。
- オンライン請求を行っております。
- オンライン資格確認を行う体制を有しており、健康保険証のオンライン資格確認(マイナンバーカードの健康保険証利用)を開始しています。マイナンバーカードが、保険証として使用できます(これまで通り、保険証でも受診可能です)。※公費負担受給者証、子育て支援医療費受給資格証などをお持ちの方は、窓口で受給者証を確認しますので、ご提示願います。
- 電子資格確認を利用して取得した診療情報を、診察室で閲覧又は活用できる体制を有しております。
- 電子処方箋を発行する体制を確立し、開始しています。
- マイナンバーカードの健康保険証利用の使用について、お声掛け・ポスター掲示行っています。
- 医療DX推進の体制に関する事項及び質の高い診療を実施するための十分な情報(受診歴・薬剤情報・特定健診情報など)を取得し、及び活用して診療を行うことについて、当該保険医療機関の見やすい場所及びウェブサイト等に掲示いたします。
以上のように、診療情報を適切に取得・活用することによって、これからも質の高い医療の提供に努めて参ります。
電子処方箋の発行が可能です
令和7年7月29日より、電子処方箋の発行を開始しました。
電子処方箋とは、治療に必要な薬の種類や量、服用方法を記した処方箋を電子化し、複数の医療機関や薬局との間で情報共有できるようにしたものです(利用する患者さんの同意が必要です)。情報を共有することで、医師・歯科医師・薬剤師は、今回処方・調剤する薬と飲み合わせの悪い薬を服用していないかなど確認できるようになったり、重複処方を避けたりすることが出来るようになります。薬剤情報にもとづいた適切な医療を受けられるようになり便利です。
詳しくは厚生労働省のHPをご覧ください。
電子処方せん対応の医療機関・薬局についてのお知らせ |厚生労働省
一般名処方の推進と長期収載品の選定療養費について
当院では、後発医薬品の使用促進を図るとともに、医薬品の安定供給に向けた取り組みを実施しています。後発医薬品のある医薬品について、特定の医薬品名を指定するのではなく、薬剤の成分をもとにした一般名処方(一般的な名称、つまり有効成分の名称を用いて処方箋を発行すること)を行う場合があります。一般名処方によって特定の医薬品の供給が不足した場合であっても、患者さんに必要な医薬品を提供しやすくなります。ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
【長期収載品の選定療養について】
令和6年10月1日から、後発医薬品(ジェネリック医薬品)がある長期収載品(先発医薬品)の処方を患者さんご自身が希望された場合、選定療養として追加の自己負担が発生しますのでご注意ください。
明細書の発行について
当院では、医療の透明化や患者の皆様への情報提供を積極的に推進していく観点から、個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書を発行しています。明細書には、使用した薬剤名や行われた検査の名称等が記載されています。ご不明な点があれば、受付スタッフまでお声がけ下さい。
当院の個人情報保護方針について
当院は信頼される医療を提供するために、患者さんに良い医療を受けていただけるよう日々努力を重ねております。「患者さんの個人情報」も適切に保護し管理することが非常に重要であると考えております。そのため、当院では以下の個人情報保護方針を定めて確実な履行に努めています。
災害時の対応について
当院では、「特別警報」発令時や災害発生時の対応は以下のように行っております。
また、「院内・防災マニュアル」を策定しており、火災、地震、水害発生時に適切な対応が出来るよう、普段から心がけています。
カスタマーハラスメント(カスハラ)行為への対応について
当クリニックでは、すべての患者の皆様とスタッフが安心して過ごせる環境を守り、維持するためにカスタマーハラスメント(カスハラ)行為を固くお断りしております。
すべての人が安心して受診できるために – 見附市小児科 みつけこどもクリニック
地域住民の皆さまが気持ちよく受診できるクリニックを守るため、何卒ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。
学生/研修医、養護教諭の方々のクリニック見学・研修について
医師不足に悩まされる新潟の地域医療を支えるために、次世代を担う若い医療従事者(特に、成りての少ない小児医療従事者!)の育成に力を入れていくことは必要不可欠です。新潟県、そして見附地域で働きたい!と思ってくれる若者を1人でも多く増やしていくために、皆様のご理解とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
見附市休日在宅当番
当院は見附市休日在宅当番の協力病院です。成人、小児を中心に内科系疾患の初期診療にあたらせて頂きます。
午前9:00 ~ 午前11:30まで(受付:11:15分まで)
午後13:00 ~ 午後16:30まで(受付:16:15分まで)
医師1名の診療体制となります。かかりつけの患者さん以外は、特別な場合を除いて、休日・祝日明けまでの処方となりますので、何卒ご了承願います。
