コーヒーの適度な摂取は、全死亡や心血管疾患などのリスク低下と関連することが報告されています。
今回はコーヒー摂取のタイミングの影響について調べた研究(European heart journal. 2025 Jan 08; pii: ehae871.)を紹介します。
Coffee drinking timing and mortality in US adults | European Heart Journal | Oxford Academic
米国の国民健康栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey:NHANES)に参加した18歳以上の4万725例を対象としました。参加者の24時間食事記録に基づき、コーヒー摂取の有無やタイミングで、非摂取群、朝型群(主に午前中に摂取)、終日群(朝から夜まで摂取)の3群に分類し、さらに朝型群と終日群は摂取量(1日当たり1杯以下、1杯超2杯以下、2杯超3杯以下、3杯超)でも分類しました。
その結果、非摂取群は1万9,593例、朝型群は1万4,643例、終日群は6,489例でした。
追跡期間(中央値9.8年)中に、全死亡が4,295例、心血管死が1,268例、がん死亡が934例に発生していました。
多変量解析の結果、朝型群は非摂取群と比較して全死亡(ハザード比[HR]:0.84、95%信頼区間[CI]:0.74~0.95)および心血管死(同:0.69、0.55~0.87)のリスクが有意に低下していました。一方、終日群ではこれらのリスク低下は認められませんでした。
がん死亡リスクについては、朝型群と終日群のいずれの群でもリスク低下は認められませんでした。
朝型群ではコーヒー摂取量の増加に伴って全死亡、心血管死のリスクが低下していましたが(いずれもp for linearity<0.001)、終日群ではコーヒー摂取量との関連はみられませんでした。
非摂取群を対照した場合の朝型群、終日群のコーヒー摂取量別にみた全死亡のHR(95%CI)は以下のとおり(↓)
【1杯以下】朝型群:0.85(0.71~1.01) 終日群:0.85(0.61~1.20)
【1杯超2杯以下】朝型群:0.84(0.73~0.96) 終日群:0.93(0.77~1.12)
【2杯超3杯以下】朝型群:0.71(0.60~0.86) 終日群:0.99(0.81~1.22)
【3杯超】朝型群:0.79(0.65~0.96) 終日群:0.85(0.71~1.02)

以上から、コーヒー摂取のタイミングは、コーヒー摂取量にかかわらず全死亡リスクや心血管死リスクと関連することが示されました。特に、朝にコーヒーを摂取することが全死亡リスクの低下に強く関連していることが分かりました。
モーニングコーヒーにも意外な効果があるみたいですねw
自分の朝は紅茶派でしたが、たまにはコーヒー飲もうかなっと思います。 (小児科 土谷)


