超高齢化社会の日本に住む我々としては、「認知症」は避けて通ることは出来ません。
今日はその認知症の予防としての「緑茶」の効果に関連した研究( NPJ science of food. 2025 Jan 07;9(1);2. doi: 10.1038/s41538-024-00364-w.)を紹介します。
認知症コホート研究「JPSC-AD研究」の参加者のうち、認知症がなく脳MRIデータを取得できた8,766人を対象として、本研究を実施しました。
対象者を緑茶、コーヒーの1日当たりの摂取量(200mL以下、201~400mL、401~600mL、601mL以上)で分類し、脳白質病変、海馬、全脳の容積との関連を検討しました。
その結果、多変量解析では、緑茶の摂取量が多いほど脳白質病変容積が小さい傾向にあった(p for trend=0.007)ことが分かりました。
一方、緑茶の摂取量と海馬、全脳の容積には関連がみられず、コーヒーの摂取量は脳白質病変、海馬、全脳の容積のいずれとも関連は認められませんでした。また、抑うつを有する集団、APOEε4アレルを有する集団でも、緑茶の摂取量と脳白質病変の関連は認められませんでした。
以上から、緑茶の摂取量が多いほど、脳白質病変容積が小さい傾向にあったことが分かりました(コーヒーには関連無し)。
著者らは、緑茶に含まれるエピガロカテキンガレートの抗酸化作用や血圧低下作用などによって、脳白質病変(←血管性認知症やアルツハイマー型認知症と密接な関係がある)が縮小した可能性があると考察していました。
緑茶の摂取が認知症予防に役立つと良いですねw (小児科 土谷)

