肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)を病原体とする感染症です。主な感染経路は飛沫感染や接触感染で、発熱や咳などの症状を呈し、重症肺炎となることもあります。

どんな症状?

潜伏期間は通常2から3週間で、発熱、倦怠感、頭痛に続いて咳が現れ、喘鳴、皮疹、消化器症状、胸痛などが認められます。咳は当初乾いた咳ですが、湿った咳や喘鳴(ゼイゼイ)がみられたり、解熱後に咳が続く場合もあります。幼児では、鼻炎症状や耳痛、のどの痛み、発疹などが現れることもあります。

肺炎としては軽症なことが多いものの、様々な合併症を起こすことがあるため注意が必要です。

感染経路は?

感染経路は主に咳による「飛沫感染」です。

また、手すりやドアノブ、患者さんの体液が付着する箇所に直接触れることによって感染する「接触感染」もあり得ます。

どうやって診断するの?

咳が長く続いたり、胸部レントゲンで陰影を認めたりした場合に、マイコプラズマ感染症を疑います。

血液検査で抗体(PA法)を調べる方法、鼻腔からの抗原を調べる迅速検査、LAMP法・PCR法といった特殊な診断方法があります。

治療方法は?

マイコプラズマ感染症には、マクロライド系(場合によってはキノロン系)の抗菌薬による治療が行われます。

予防方法は?

予防接種はありません。飛沫予防策、接触予防策を行い、患者さんとの濃厚接触を避けることが重要です。マスク着用、手洗いや咳エチケットを心がけましょう。

登園・登校基準は?

感染症法では五類感染症の定点把握対象疾患に定められています。学校保健安全法では、条件によっては第三種感染症の「その他の感染症」に定められています。

発熱や激しい咳が治まって、体調が回復してから登園・登校しましょう。