小児期にチームスポーツへ参加することは、子どもの実行機能に良い影響を与えるかもしれません(JAMA network open. 2024 Dec 02;7(12);e2449879. pii: e2449879.)。
880人の小児(女子470人、実行機能測定時の平均年齢11.1歳)を2006年4月から2017年12月まで追跡したデータを調べました(5~6歳に身体機能、10~11歳に実行機能の評価を受けた)。子ども達が定期的に行っていたチームスポーツは、サッカーやバレーボールなど、個人スポーツは武術やスイミング、体操などでした。
その結果、5~6歳時の中高強度の身体活動は、10~11歳時の実行機能に有意な影響を与えないことが示されました。しかし、10~11歳時にチームスポーツを行っていた小児では、個人スポーツを行っていた小児と比べて全体的な実行機能(スコアの平均群間差−3.03)、行動調整機能(同−3.39)、およびメタ認知能力(同−2.55)が優れていることが示されました。

また、個人スポーツのみを行っていた小児に比べて、個人スポーツとチームスポーツの両方を行っていた小児は、実行機能のスコアがより高かった(同−2.66)ことが分かりました。
チームスポーツでは、チームメイトとのコミュニケーションや対戦相手と予測のつかない「やりとり」が発生するため、高い認知能力が要求されるため、それが実行機能を高める練習の場となっているのかもしれません。
子どもの頃に、スポーツを始めること、また継続的にスポーツに参加することは、我々大人が思っている以上に大切なことかもしれませんね。 (小児科 土谷)

