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見附市小児科 2023年春開院 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

ワクチン接種率の低い年齢層ほど再感染率が高い

先日、名古屋工業大学 平田晃正教授のグループによる研究結果がWebに出ていました。

新型コロナの再感染は「平均6.3カ月後」 名古屋工業大学・平田教授らが分析「第6波以降で感染された方はリスクがある」(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュース

珍しくWebネタですいませんが、示唆に富む内容だったので取り上げてみました。

まずCOVID-19に再感染して受診した割合を年齢別に示したものを示します。

ワクチン接種率の低い年齢層ほど再感染率が高い傾向があることは一目瞭然です。ワクチン接種率が低い10才未満は50才代の人たちよりも約4倍再感染率が高くなっています。

 

参考)3回目の新型コロナワクチンを接種完了した人の割合(5/16公表時点)

新型コロナワクチンについて | 首相官邸ホームページ (kantei.go.jp)

これらのデータから、

今後、ワクチン接種率の低い年齢層(特に10才以下の小児)で新型コロナ感染を繰り返す人は増え、この状況が改善されない限り、COVID-19は社会から消えることはなく、何度も「感染の波」を引き起こすものと推測されます(多分、波の大小はあると思いますが・・)。

 

5類に扱いが変更された現状ですが、ウイルスの本質は大きく変わっていないこと(高齢者や基礎疾患のある人にとっては厄介なウイルス)、若年者であっても重症化する確率はゼロではないこと、long COVID(後遺症問題)もあることから、最低限の感染対策はこれからも無理のない範囲で続けて欲しいと思います。 (小児科 土谷)

 

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