悲しい朝という訳ではありませんw 今日は「真面目な」絵本の紹介です。
『泣いてもいい?』 原題:『Mortal』
作:グレン・リングトゥヴィズ 訳:田辺欧
絵:シャロッテ・パーディ
《あらすじ》
大好きなおばあちゃんがつれていかれないように、4人の子どもたちはいっしょうけんめいです。
「どうしておばあちゃんをつれていっちゃうの?」
いちばん小さな子のうったえかけに、しにがみからはどんな答えがかえってきたでしょうか?
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「なんでせっかく生まれてきたのに死んじゃうの?」
子どもに尋ねられた時に一緒に読んでみると良いかもしれません。
原題の『Mortal』とは、直訳すれば「死すべき者」つまり、「死ぬ運命にあり死を免れない者」という意味です。
ベッドに臥せるおばあちゃんの所に来た死神。
おばあちゃんを連れ去りに2階へ行かせまいと死神を引き止め、死神が好きなコーヒーをいれるなどして時間を稼ぐのですが、死神は夜中が過ぎてもまだいます。
やがて“死は生の一部”(僕が受け止めるなら“コインの表と裏”のような——)という考え方を、少し難しい側面こそあれど丁寧に話す死神。
それを聞いて生と死の仕組みを理解してゆき、死神のこともおばあちゃんの死も次第に受け入れようとしていくみんなは、優しくおばあちゃんを見送ってあげるのでした。
「泣いてもいいよ。でも心の中でそっとだよ」という死神の“らしい優しさ”にも心が温まる絵本でした。
(一貫して死神はそんなに怖くありませんのでご安心ください)
人の死に方はさまざまです。
残された人の悲しみ方・泣き方だって数多あっていいと思います。
命のありがたさ・生きていることの尊さを感じながら、正直に、かつ丁寧に生きることの大切さを教えてくれる絵本でした。 (小児科 土谷)

