我が家にも血圧計がありますが、最近自宅で血圧を測定する方も多いのではないでしょうか。
AHAガイドラインでは、「血圧は適切なサイズのカフを用いて、背もたれのある椅子などで背中を支え、足は組まずに床につけた状態で、適切な腕の位置で測定すること」とされています。「適切な腕の位置」とは、血圧計のカフが心臓の高さになるようにして、腕はテーブルなどの上に置くことです。
そこで、今回は血圧測定中の腕の位置が血圧測定値に与える影響について調べた研究(JAMA internal medicine. 2024 Oct 07; pii: e245213.)を紹介します。
対象者の18〜80歳の成人133人(平均年齢57歳、女性53%)は、測定時の腕の位置が異なる6つの群にランダムに割り付けられました。
まず、全員が完全排尿し、2分間の歩行を行った後、5分間休憩しました。
その後、上述の3種類の腕の位置で、上腕に合ったサイズのカフを装着して、30秒間隔で3回の測定を1セットとする血圧測定を3セット実施しました。セット間には2分間の歩行と5分間の休憩をはさみました。また、腕を机に乗せた状態で4セット目の測定を実施しました。
その結果、腕を膝の上に置いた状態で血圧を測定すると、机に乗せた状態での測定に比べて収縮期血圧の平均値が3.9mmHg、拡張期血圧の平均値が4.0mmHg高くなることが明らかになりました。また、腕を支えずに脇にぶら下げた状態で測定した場合には、机に乗せた状態での測定に比べて収縮期血圧の平均値は6.5mmHg、拡張期血圧の平均値は4.4mmHg高くなっていたことがわかりました。
以上から、血圧測定の際は、腕の位置によって測定値が過大評価され、高血圧の誤診につながる可能性があることが分かりました。
カフサイズが血圧測定に影響を与えることは知られていますが、腕の位置にも注意が必要なようです。
測定する際は注意しましょうw (小児科 土谷)


