これから忘年会シーズンということで、飲酒に関連した話題です。

飲酒後に顔や首が赤くなる症状のことをアジアンフラッシュといいますが、アジアンフラッシュと睡眠満足度との関連について調べた研究( Medical sciences (Basel, Switzerland). 2024 Nov 08;12(4); pii: 62.)を紹介します。

Association Between Asian Flush and Satisfaction of Sleep via Alcohol Consumption Status in a Sample of Japanese Participants

 

インターネット調査会社に登録している大阪府在住の一般モニターのうち20~64歳の日本人3,823人(男性1,907人、女性1,916人)を対象とし、2023年11月27~30日にインターネット調査を実施しました。睡眠の満足度については、「満足」「少し不満」「かなり不満」「非常に不満またはまったく眠れなかった」のうち「満足」と回答した参加者を満足のいく睡眠をとっているとみなしました。

そして、「飲酒し始めた年齢で、少量のアルコール摂取(ビールコップ1杯程度)ですぐに顔が赤くなりましたか?」という質問に「はい」と回答した参加者をアジアンフラッシュを経験していると分類しました。飲酒したことのない参加者と過去に飲酒していた参加者を非飲酒者と定義しました。

 

その結果、アジアンフラッシュと睡眠満足度の間に有意な逆相関が認められました。潜在的交絡因子を補正した睡眠満足度のオッズ比(OR)は0.81(95%信頼区間[CI]:0.69~0.96)でした。

また、飲酒者と非飲酒者でも基本的に同様の関連が認められました。補正後のORは、非飲酒者で0.81(95%CI:0.65~0.997)、飲酒者で0.80(同:0.61~1.05)でした。

以上から、アルコールに対する身体的反応の遺伝的特徴が睡眠の質に影響を及ぼす可能性があることが分かりました。

 

アジアンフラッシュに関連する遺伝的因子は睡眠時間と逆相関することが報告されていますが、アジアンフラッシュは睡眠満足度とも関連するみたいです。

質問票で「飲酒後に顔や首が赤くなりますか?」と聞くだけで、睡眠障害のリスクが分かるようになるのかも知れませんねw (小児科 土谷)