新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患は喘息やアレルギー性鼻炎の発症と関連するみたいです(The Journal of allergy and clinical immunology. 2025 Aug 12; pii: S0091-6749(25)00858-9.)。
米国の電子健康記録のデータベースを用いて後ろ向きコホート研究を実施し、COVID-19罹患後における2型炎症性疾患(喘息、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、アトピー性皮膚炎、好酸球性食道炎)のリスクを評価しました。
対象者は、COVID-19に罹患した97万3,794人、新型コロナワクチン接種者69万1,270人、新型コロナウイルスに感染しておらず、ワクチンも未接種の対照群438万8,409人でした。
その結果、COVID-19罹患群では対照群に比べて、喘息のリスクが65.6%(ハザード比1.656、95%信頼区間1.590〜1.725)、アレルギー性鼻炎のリスクが27.2%(同1.272、1.214〜1.333)、慢性副鼻腔炎のリスクが74.4%(同1.744、1.671〜1.821)、有意に高いことが分かりました。アトピー性皮膚炎と好酸球性食道炎のリスクについては変化が認められませんでした。その一方、ワクチン接種者ではリスク低下が見られ、喘息リスクは32.2%(同0.678、0.636〜0.722)、慢性副鼻腔炎リスクは20.1%(同0.799、0.752〜0.850)低下していました。直接比較からは、COVID-19罹患群ではワクチン接種群に比べて呼吸器系の2型炎症性疾患リスクが 2〜3倍高いことが示されました。
以上から、COVID-19への罹患は気道に2型炎症性疾患を引き起こす可能性があるみたいです。
観察研究なので関連が示されたに過ぎませんが、本当のところどうなのか? 今後の報告が待たれますね。(小児科 土谷)

