大気汚染が認知症のリスクを上げる可能性ついて、イギリスの研究グループがこれまでに公的に発表された32の研究結果についてメタ解析を行い報告しています。

ちなみに、メタ解析とは同じテーマに関するお互いに独立した多数の研究結果を統計学的に統合し、信頼性の高い結論を導き出す統計解析手法のことです。

Long-term air pollution exposure and incident dementia: a systematic review and meta-analysis – The Lancet Planetary Health

 

その結果、PM2.5、二酸化窒素(大気汚染物質の一つで工場や自動車の排気ガス、家庭での燃焼などが主な発生源)や、黒色炭素(=すす)への長期暴露によって、認知症リスクが有意に上昇することが確認されました。

一方、PM10やオゾンへの長期暴露では一致した結果は報告されていませんでした。


以上の結果から、屋外の大気汚染物質の少なくとも一部は認知症の危険因子であることが分かりました。

(逆に、大気汚染への曝露を減らすことで認知症の発生率を低下させることができる可能性がある)

 

大気汚染は心筋梗塞などの心臓病と関連してることも知られています。

次世代の地球環境のために出来ることをコツコツと。

自分も出来ることから始めていこうと思います。 (小児科 土谷)