スマートフォン、ソーシャルメディアプラットフォームなどのデジタル機器の過度かつ強迫的な使用を特徴とする青年期のデジタル依存症は健康にどんな影響を及ぼすのでしょうか?( Journal of behavioral addictions. 2025 Sep 30;14(3);1129-1158.)

Impact of digital addiction on youth health: A systematic review and meta-analysis – PMC

 

Chinese National Knowledge Infrastructure(CNKI)、Wanfang、PubMed、Web of Scienceのデータベースから、青年期のデジタル依存症に関連する健康アウトカムを報告した研究を包括的にレビューし、事前に定義された包含基準と除外基準を用いて評価しました。

 

その結果、デジタル依存症の若者では、過体重または肥満(オッズ比[OR]:1.25、95%信頼区間[CI]:1.03~1.48)、自己評価による健康状態不良(OR:1.75、95%CI:1.42~2.08)を報告する傾向がより高く、不眠症(OR:1.46、95%CI:1.33~1.59)、睡眠の質の低下(OR:1.50、95%CI:1.37~1.64)などの睡眠障害を経験している傾向が認められました。また、デジタル依存症の若者は、自殺傾向(OR:2.63、95%CI:2.36~2.90)、抑うつ症状(OR:1.76、95%CI:1.68~1.83)、ストレス(OR:2.15、95%CI:1.79~2.52)、不安(OR:2.14、95%CI:1.99~2.28)などの精神衛生上の懸念についても高いオッズを示し、喫煙(OR:1.55、95%CI:1.41~1.68)、問題のあるアルコール摂取(OR:1.47、95%CI:1.33~1.60)、薬物使用(OR:1.94、95%CI:1.44~2.44)の傾向も高かったことが分かりました。

 

青年期におけるデジタル依存症は、身体的、精神的、行動上の問題を含む観点から、健康に重大かつ広範な悪影響をもたらすことが示唆されました。

 

日本でも問題になっている青年期のデジタル依存症問題。

スマホ、SNS等は便利で生活の一部となっていますが、過度な使用は健康に悪影響を及ぼす可能性があるということも覚えておきましょう。 (小児科 土谷)