ご存じフラミンガム研究によって、喫煙、高血圧、高コレステロール血症などが心血管疾患のリスクを高めることが明らかにされました。このフラミンガム研究は現在も継続しており、そのデータを用いて認知症のリスク因子についても明らかにする試みが行われています。
この研究によると、成人前期に運動をしていたという経験は認知症リスクの低減には必ずしもつながっていませんでしたが、成人中期に運動をすると認知症リスクが下がり、運動量の増加に伴い、さらにリスクが下がった、同様に成人後期に運動をすると認知症リスクが下がり、運動量の増加に伴い、さらにリスクが下がった、という結果が得られました。
要するに、中年以上の成人の場合、若いときに運動をしていたから大丈夫ということはなく「現在どのぐらい運動をしているか」が大事でそれが将来の認知症リスクの低減につながるということです。
(運動による認知症の削減効果の大きさには驚き!運動量によるdose-response もはっきり!)
普段から運動不足の自分としては耳が痛い内容でしたが、肝に銘じて日頃から運動するよう心がけようと思います。
それにしても、フラミンガム研究のような住民の長期前向きコホート研究を1948年に始めた先人の先見の明には頭が下がります! (小児科 土谷)

