最近、自宅の机に山積みになっている本を少しずつ消化しています。

今回は、群衆が個人の理性を超えて感情や衝動に支配される心理を分析している本を読んでみました。

 

「群集心理」ギュスターヴ・ル・ボン

作中で、群集は単純化されたキャッチコピー、指導者の影響や情緒的感染により、極端な行動に走りがちだと説かれています。

 

現代でも、SNSの炎上やコロナ禍での集団的同調圧力などがこの理論を体現していると思います。

「正義感」を背景にしたネットリンチは、ル・ボンが述べる「群集の無責任性」(「個人が群衆に溶け込むと責任感が薄れる」)を反映していますし、政治的デモや流行への盲従も、群集心理の「単純化」と「誇張された感情」が顕著です。


今から130年くらい前に書かれたものですが、SNS時代に個人がどう影響されるかを洞察し、自己の判断力を磨くための警鐘として機能し、現代の情報社会での集団行動をあらためて理解するのに不可欠な書物になり得ているのは凄いの一言。


読後に、ニュースの見方がきっと変わると思いますw (小児科 土谷)