同じ時刻に規則正しく就寝することで血圧を改善できるかもしれません( Sleep advances : a journal of the Sleep Research Society. 2025;6(4);zpaf082. pii: zpaf082.)。

Bedtime regularization as a potential adjunct therapy for hypertension: a proof-of-concept study – PMC

 

高血圧を有する11人の成人(男性4人、平均年齢53歳)を対象に、まずベースラインとして、1週間にわたり活動量計で就寝時間や睡眠パターンを記録するとともに、24時間の自由行動下血圧を測定しました。次に、試験参加者には2週間にわたり同じ時刻に就寝してもらい、その後、再度、24時間自由行動下血圧を測定しました。その上で、就寝時間や入眠時間のばらつき(標準偏差)を計算し、血圧の「最小可検変化量(MDC95)」を使って個人レベルで血圧がどのくらい変化したかを確認しました。

 

その結果、就寝時間のばらつきは介入前の32.4(±17)分から介入後には7(±10)分へ(P=0.001)、入眠時間のばらつきも30(±17)分から7(±8)分へ(P=0.011)有意に減少しました。また、24時間自由行動下血圧も、収縮期血圧で−4(±4)mmHg、拡張期血圧で−3(±3)mmHgの低下が見られました。特に、夜間の血圧は低下の幅が大きく、収縮期血圧は−5(±7)mmHg、拡張期血圧は−4(±5)mmHg低下しました(全てP<0.05)。さらに、参加者の半数以上が24時間自由行動下血圧でMDC95以上の低下を示しました。

 

大規模な前向き試験が待たれますが、同じ時刻に就寝することで血圧を改善できる可能性のあることが示されました。

人々に規則正しい就寝時間を守ってもらうことは、心血管疾患のリスクを減らすための、単純でリスクの低い、低コストな取り組みかもしれません。

不規則な生活をしている自分としては、耳が痛い話ですが、なるべく決まった時間に就寝できるよう頑張りたいと思います。 (小児科 土谷)