院長先生のブログ
COVID-19 ワクチン③

新型コロナワクチン接種をしていない人/接種回数が足りない人はSARS-Cov-2に感染すると重症化するケースが多いと言われていますが、これを裏付けるデータを紹介します。
2022年6月から9月末までの間にCOVID-19で重症化した40,393例について解析をしています。
下表では、各年代ごとに、ワクチン接種をフルにした人たちに比べて接種回数の足りない人たちがどのぐらい重症化リスク(死亡まで含めたリスク)があったのか、を調整ハザード比として示しています。
若年層や中高年層において、ワクチン接種回数が不足すると重症化リスクがやや上昇していることが分かります(1.3~2倍ぐらい)。
75才以上の年齢層では、接種回数が足りないと重症化リスクが約3倍上昇していたことが明らかになりました。
これまで言われていたように、新型コロナワクチン接種をしていない人あるいは接種回数が足りない人では重症化するケースが多いことが実際のデータから明らかになりました。
基礎疾患を有する方や高齢者では、スケジュール通りにワクチン接種をしておいた方が無難でしょうかねw (小児科 土谷)