院長先生のブログ
北辰の門
歴史小説を読みました。
『北辰の門』 馳星周著
『比ぶ者なき』『四神の旗』に続く、藤原不比等から続く藤原一族三部作の最後の作品です。
今回は、藤原仲麻呂が天皇を凌駕するほどの権力を得ようとする栄枯盛衰の話です。
「情」を軽んじる仲麻呂を、孝謙天皇、道鏡、吉備真備が仲麻呂を追い詰めていく。。
藤原一族の原点から栄枯盛衰は、平家や源氏を上回ります。
大変面白く読ませて頂きました。
そして、仲麻呂に従うもの、歯向かうもの、裏切るもの、どの時代においても権力欲に取り憑かれた者たちが沢山いるんだな~と無常観を覚えてしまいます。
三部作ですが、ご興味ある方は、是非一読を。 (小児科 土谷)