COVID-19感染後によくみられる後遺症症状に持続的疲労がありますが、小児や若年者でどうなのかについてはあまりよく分かっていませんでした。
今回、この点について調べた研究があったので紹介します。
本調査では、登録時に11歳から17歳で、感染後3、6、12、24か月の追跡調査に回答した新型コロナ感染経験者を対象としました。
疲労はチャルダー疲労尺度(CFQ、スコア範囲:0~11、4以上は臨床的症例を示す)および単一項目(疲労なし、軽度、重度の疲労)によって評価しました。
その結果、被験者943名のうち、581名(61.6%)が追跡期間中に少なくとも1回は強い持続的な疲労感を経験していました。
症例経験者(未経験者と比較して)の割合は、女性のほうが男性より多めで(77.1% vs. 54.4%)、年齢が高い傾向があり(平均年齢15.0歳 vs. 13.9歳)、感染後3ヶ月経っても後遺症症状を有していた人(35.6% vs. 7.2%)で高くなっていました。
持続的疲労感を持つ人の割合は、時間が経っても減らず、むしろ、感染後3ヶ月の35.0%から24ヶ月の40.2%に増加していました。
訴えた症状を多かった順は、1.休息時間がもっと必要、2.エネルギーが不足、3.眠い、ぼーっとする、4.集中力不足、5.物事を始められない、6.発語の際に適当な言葉が見つからない、7.言い間違いしやすい、8.筋力低下、9.弱くなった、でした。

以上から、COVID-19感染後に見られる持続的疲労は、イギリスの小児や若年者で多く見られ、感染後2年ぐらい持続するケースが多いことがわかりました。
アンケート回答を集計した研究結果ということを差し引いても、11-17歳の年齢層で新型コロナ後遺症はかなり多く、長く続くケースが多いのでしょう。
イギリスではCOVID-19の流行が激しかったということもあり、いまだに多くの子どもたちが、持続的な疲労感を含む後遺症症状で悩まされています。
日本ではどうなのか? 興味があるところです。 (小児科 土谷)


