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見附市小児科 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

HPVワクチンは接種年齢が一定以下であれば有効率が極めて高い

以前、「HPVワクチンは20歳以下で接種をすると、接種者では非接種者に比べて子宮頸がんの発生が8割程度抑えられる」ことを紹介しました。

 

今回は、スウェーデン、デンマーク、スコットランドの3か国のデータより、「子宮頸がんワクチンは接種年齢が一定以下だと有効率がきわめて高い」ことを示すヨーロッパの共同研究の結果について紹介します(J Natl Cancer Inst. 2024 Mar 19:djae042.)。

Linkage of individual-patient data confirm protection of prophylactic human papillomavirus vaccination against invasive cervical cancer | JNCI: Journal of the National Cancer Institute | Oxford Academic (oup.com)

 

この報告によると、スウェーデン、デンマーク、スコットランドのいずれの国においても、HPVワクチンの接種年齢が早いほど子宮頸がんの発生頻度が下がっており、その効果が長期に続くことが分かりました。

その一方、ワクチン接種時の年齢が高くなると、子宮頚がんの発生頻度が高くなり、未接種者に近い頻度となる(=ワクチン効果が大きく下がる)ことがわかりました。

以上から、子宮頸がんの発生を防ぐためには、性的関係が始まる前の年齢までにワクチン接種をする必要があることが分かりました。

 

子宮頚がん予防策として、ワクチン接種は大切なことです。

自治体からのお便りが届いた方は、是非ご検討ください。 (小児科 土谷)

 

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