今日は長岡花火2日目です。
遠出しても帰れなそうなので、昨日に続いて大人しく自宅で読書をしています。
「美術の物語」 エルンスト・H・ゴンブリッチ著
題名のとおり美術史の本ですが、「創造性の歴史」のみたいな中身ですw
美術の歴史は、表現の自由の 「戦い」の歴史。
表現の自由とは、つまるところ、選択/判断の自由で、何をアートとみなし、どの表現を使い、どの時点で完成とするかは全てアーティストの手に委ねられています。
どこまでこだわるか?
どこにこだわるか?
全くこだわらないか?
歴史上うまい絵や新しい絵は山のように存在していますが、「その創造性で美術史を塗り変えた」作品は数えるほどしかありません。
そして、美術の発展は、生物の進化に似たところがあると述べられています。
生物は、あたかも現在の姿を目指して進化してきたように見えますが、それは偶然矢が当たった場所に、後から的を描くことと同じ。
全ての進化は、無目的。
美術における創造性にもほぼ同じことが言えるとのこと。つまり、すべての創造性がパラダイムシフトをもたらすとは限らず、パラダイムシフトをもたらしたものが「創造性があった」と後から評されるに過ぎないという訳。
本書中で、パラダイムシフトをもたらしたアーティストが紹介されていますが、彼らは決して「うまい」画家でありませんでした。むしろ下手、もしくは分けが分からない、と評されていました。
ではいったい、何が彼らに創造性をもたらしたのか?
そのヒントとして挙げられていたものは、人間なら誰でも持つ、「恐れる力」と「恐れない力」。
恐れる力がないと、生き残れない。
恐れない力が強すぎても、生き残れない。
しかし、極稀に、これら2つの力を破壊的なレベルで持つ人間が現れ、それまでとは違うところに、徹底的にこだわり抜き、後世で「創造性があった」と評されるようになります。
きっと、この辺りが本質なんでしょうかね・・?。
読み出すと地味に奥が深く、考えさせられる1冊でした。
時間があるときに、じっくり読めて良かったのですが、暇なときに再読して自分なりの考えをまとめておこうと思います。 (小児科 土谷)


