今回は小児精神に関連する話題で、幼少期の性格(幼少期の好奇心)は成人期のうつ病に影響を及ぼすようです( Journal of psychiatric research. 2025 Mar;183;79-85.)。
Does childhood curiosity influence depression in adulthood? – ScienceDirect

2020年の中国家庭追跡調査(China Family Panel Study)より抽出した成人1万7,162人のデータを用いて、幼少期の好奇心、将来に対する自信、主観的な社会的地位、成人期のうつ病について評価しました。PROCESS 4.1ソフトウエアプログラムを用いて、調整済み仲介モデルを分析しました。
その結果、幼少期の好奇心は、成人期のうつ病と強い関連が認められました。
男性では、将来に対する自信が、幼少期の好奇心と成人期のうつ病との関連を部分的に仲介しており、女性では、将来に対する自信が、幼少期の好奇心と成人期のうつ病との関連を完全に仲介していました。
主観的な社会的地位は、将来に対する自信と成人期のうつ病との関連を緩和することが示唆されました。
以上から、幼少期の好奇心は成人期のうつ病に対する保護因子であることが示唆されました。そして、将来に対する自信は重要な媒介因子の役割を担っており、その影響は男女間で異なることが分かりました。さらに、主観的な社会的地位が高い人と比べて、それが低い人では、将来に対する自信と成人期のうつ病との関連に大きな影響が及ぶことが明らかになりました。
幼少期の好奇心は成人期のうつ病と強く関連するようです。
子どもの好奇心、大切にしたいですね。 (小児科 土谷)

