昨日に引き続きCOVID-19ネタですが、今回はワクチンに関連した話題です。

インフルエンザワクチンとコロナワクチンの接種部位が免疫応答にどんな影響を与えるのか検討した成人を対象に行われた研究(JCI Insight. 2025 Jan 9;10(4):e187075.)を紹介します。

JCI Insight – Randomized trial of same- versus opposite-arm coadministration of inactivated influenza and SARS-CoV-2 mRNA vaccines

 

四価不活化インフルエンザワクチン(Afluria)とSARS-CoV-2 mRNAワクチン(Moderna XBB.1.5)を同時に接種する場合、同じ腕に接種する場合と異なる腕に接種する場合とを比較しました。成人56名を対象にランダム化試験を実施し、接種28日後の抗体価を測定しました。

その結果、インフルエンザワクチンの抗体価には接種部位による有意差は認められませんでしたが(P=0.30)、SARS-CoV-2ワクチンの免疫応答には差がみられ、異なる腕に接種した群ではBA.5株および祖先株に対する中和抗体価の上昇が大きく、有意差が認められました(P=0.01, 0.02)。

副反応は同じ腕に接種した群では腫れや発赤の報告が多かった(9件 vs 2件)ことが分かりました。

以上から、インフルエンザワクチンの免疫応答は接種部位の影響を受けませんが、コロナワクチンは異なる腕に接種した方が免疫応答が高まるようです。

予防接種を行う際、参考にしたいと思います。 (小児科 土谷)