7月1日はAEDの日です。2004年7月1日に街中にAEDが設置され一般市民によるAED使用が認められましたことに由来します。(一般市民によるAEDを使用した除細動は「PAD : Pablic Access Defibrillation」と呼ばれています。)

そこで、今回はAEDに関連した日本からの論文を紹介します。

Precision timing in public-access defibrillation: a study of time-stamped data recorded by automatic external defibrillator from railway stations – Resuscitation

 

NPO法人ちば救命・AED普及研究会で実施した研究です。

日本光電株式会社のシステム「AED Linkage」を活用し、国内の鉄道会社2社が駅構内に設置したAEDの内部データを解析しました。

 

その結果、鉄道駅に設置された1,066台のAEDが、53か月間で384回使用されていたことがわかりました。
使用された384件のうち、約3割(28.4%)で電気ショックが必要な心停止が確認され、ほとんどでショックが実施されていました。また、AEDの電源を入れてからパッドを装着するまでの時間は中央値53秒、電気ショックが可能になってからボタンが押されるまでの時間は5秒と、非常に迅速な対応が行われていたことが分かりました。


一方、10回使用されたAEDもあれば、一度も使用されていないAEDもあり、設置場所や駅の構造、利用者数などによってAEDの使用頻度に大きな差があることが示されました。

 

リアルワールドの貴重なデータ。実機AEDの内部ログから得られる高精度なデータは、設置戦略や使いやすさの改善、市民行動を支える環境づくりに活用できます。

素晴らしい取り組みです。今後も続けていって欲しいと思います。 (小児科 土谷)