新型コロナワクチンの妊婦に対する有効性についての報告です。

The Role of Vaccination in Maternal and Perinatal Outcomes Associated With COVID-19 in Pregnancy | Infectious Diseases | JAMA | JAMA Network

 

2021/4/5~2022/12/31の間に登録された19,899人の妊婦が調査対象で、感染者の多くは、30~35歳(46.3%)、白人(55.9%)でした。

72%が新型コロナ陽性診断前にワクチン接種済み(その8割が妊娠前に接種済み)で、28%が未接種でした。
ワクチン接種により、明らかに妊婦の入院リスクが低下し、デルタ株感染でもオミクロン株感染でも相対リスクが0.38でした(約2.5分の1に低下した)。

この他、早産については、ワクチン接種により、デルタ株感染で0.80、オミクロン株感染で0.64とリスクが低下していました。

逆にワクチン未接種者においては、入院の相対リスクはデルタ株感染で3.82、オミクロン株感染で2.43と、接種者と比べて高くなっていました(ワクチンを接種していないと入院リスクが2.4~3.8倍高かったということ)。


以上から、妊娠前および妊娠中の新型コロナワクチン接種は、接種時期にかかわらず、母体の重症化や早産のリスクを下げるために有効であったことが分かりました。

 

薬剤である以上、ワクチン接種はゼロリスクではありませんが、接種によるメリットはそれなりに大きいと思います。

妊婦の皆さんは主治医と相談の上、検討頂ければ幸いです。 (小児科 土谷)