私たちの寿命にはどのぐらい遺伝性があるのでしょうか?

過去の研究結果では、2-3割程度と推定されていますが、この点について、イスラエル、スウェーデン、中国、オランダの研究者たちが『これまでの解析では「外因性死亡率(「外因性死亡率」とは、感染症、事故、飢餓などの外部環境要因によってもたらされる死亡率のこと。ちなみに内因性死亡率は加齢などに伴う個人の内部要因によって引き起こされる死亡率のこと)」が解析の邪魔をしていたために寿命の遺伝性が低く見積もられていたのではないか』と考え、その研究結果を報告しています。

Heritability of intrinsic human life span is about 50% when confounding factors are addressed | Science



外因性死亡率の関与をできるだけ排除できるように、異なる国で、異なる時期において、双子で一緒に育った人たち、双子でありながら別々に育った人たち、など様々なコホートに注目して新たに数理モデルを組み立て、解析を行いました。


その結果、「人間の寿命の遺伝率は50%を越えるであろう」という推定がなされています。

 

このような高い遺伝率の根底にある遺伝子変異はどのようなものなのなのでしょうか?

老化の遺伝的制御が理解できれば、将来、老化を予防する治療法の開発につながる可能性があると思われます。

今後の研究に期待です。

 

ただ勿論、寿命の「運命」は必ずしもすべて遺伝的に決まっているわけではありません。

遺伝による長寿も大事ですが、健康寿命も同じぐらい大事です。

そのために、健康なライフスタイルを目指しましょう! ライフスタイルは変えることが出来ますからw (小児科 土谷)