小児のlong COVIDに関する論文( eClinical Medicine 2024;76: 102815)を昨日に続いて紹介します。

eClinicalMedicine: Issue in Progress (thelancet.com)

 

イタリアの医師グループが約1,300人の新型コロナ感染児童を3ヶ月間以上フォローアップし、後遺症症状としてどのようなものがあるのか、そしてそれがどのぐらいの期間、どの程度の割合の人たちで続くのかを報告しています。


感染から3ヶ月の時点で約4分の1の子どもたちに後遺症症状が残り、12ヶ月の時点で約8%、さらに24ヶ月の時点で約7%の子どもたちが後遺症を持っていたことが分かりました(主な後遺症症状は、疲労感、労作時の呼吸困難、頭痛、胃腸症状など)。


また、後遺症に対するワクチン接種の効果を見ると(感染から3ヶ月の時点で後遺症なしと後遺症ありの人を分けて、ワクチン接種回数が0,1,2,3回の時に後遺症頻度がどう変わるかを調べた)、どの年齢の子どもにおいてもワクチン接種は後遺症出現リスクを軽減し、1回接種でも軽減効果が見られたことが分かりました。


以上から、感染から1年経っても約8%の子どもが後遺症症状を示し、その子どもたちはその後2年目になっても後遺症が消えにくい。一方、ワクチンは、1回接種でも後遺症発症リスクを抑える傾向があるということが分かりました。

 

小児のCOVID-19に関しても新たなデータが出そろい始めています。「子どもだから罹患しても構わない」なんてことはありません。

罹患しないで済むなら、それに越したことはないのです。

今後もCOVID-19の「波」は繰り返しやってきます。その時の流行状況に応じて、適切な感染症対策を行いましょうw (小児科 土谷)