新型コロナウイルスに感染すると大人では2型糖尿病の発症リスクが高まることがすでに分かっていますが、同様のことが小児にも起こるみたいです(JAMA Network Open,(7)10:e2439444,2024.)。

SARS-CoV-2 Infection and New-Onset Type 2 Diabetes Among Pediatric Patients, 2020 to 2022 | Infectious Diseases | JAMA Network Open | JAMA Network

 

2020年1月~2022年12月にSARS-CoV-2または他の呼吸器病原体(ORI)に感染した糖尿病の既往歴のない10~19歳の患者613,602名の電子カルテを用いて、感染後1・3・6ヵ月の2型糖尿病(T2DM)発症率を分析しました。

 

T2DM新規発症リスクは、COVID-19診断後1・3・6ヵ月までの間、ORIのマッチしたコホートと比較して有意に増加していました(リスク比[RR]: 各1.55・1.48・1.58)(男児と女児のリスクは同程度)。
同様の結果は、過体重・肥満の患者(1・3・6ヵ月後のRR 2.07・2.00・2.27)および入院患者(RR 3.10、2.74、2.62)でも確認されました。感染後1ヵ月までに診断された患者を除外した後、感染後3ヵ月と6ヵ月で同様のリスク上昇がみられました。

以上から、新型コロナウイルスに感染すると、発症1ヶ月、6ヶ月の時点で、患者全体では2型糖尿病の発症リスクが非感染者と比べて約1.5倍高くなり、肥満者では約2倍、入院者では2.6~3倍高くなっていました。要するに、10~19才の若年者においても、新型コロナウイルスに罹患すると、2型糖尿病を発症しやすくなるということが明らかになりました。


今回はアメリカからのデータでしたが、日本でも注意深い調査は必要だと思われます。(小児科 土谷)