院長先生のブログ
小児の喘息って治ります?
最近、乳幼児で同じようなテーマで書いたので、忘れないうちに小児バージョンですw
このテーマは慢性外来通院中の保護者の方々から、寄せられる質問のひとつでもあります。
6歳以降、即ちIgE関連喘鳴/喘息群は、その後の成長とともに治っていくのでしょうか?
オーストラリアのコーホート研究では、7歳時点で喘息の診断のあった患児を50歳まで、長期間観察しています。その結果、7歳時点で軽症喘息であった子どもは喘息が64%改善していましたが、重篤な喘息患児では15%しか改善していませんでした。
このように、重症となり呼吸機能が低下しているような子どもでは、喘息が治りにくいのではないかとする報告が増えてきています。
適切な喘息コントロールは、患児の重篤な喘息発作のリスクを減らすようです。きちんと通院して良い状態を維持できるように心がけましょう。 (小児科 土谷)