院長先生のブログ
子どもの熱中症②
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昨日に続いて熱中症に関する話題で、今日は昨日の補足事項です。
ご存じの通り、地球温暖化と都市化に伴うヒートアイランド現象などの影響によって、屋外の気温も年々上昇傾向を認めています。その結果、アスファルトの路面温度も上昇しており、地面に近いほど気温が高くなるため、子どもと大人の顔の高さの違いで、2~3℃の温度差があるといわれています。
heatillness_manual_full.pdf (env.go.jp)
ベビーカーなどを利用する場合、地面からの距離が近くなるため要注意です。
地面からの輻射熱(照り返し)の影響を強く受けてしまいます。
成人の顔の高さの温度が約32~33℃あったと仮定すると、ベビーカー内は約36℃になってしまうのです。そして、日差しよけ等によって風が当たりにくい状況では、さらに高温になってしまう危険性があるため、夏季の外出時は子どもの状態変化に細心の注意を払いましょう。
子どもは大人よりも高温環境にさらされやすく、知らず知らずのうちに熱中症を発症してしまっている場合があります。こまめな水分補給を行うと同時に、子どもの状態変化に気づくことが重要です! (小児科 土谷)